はと組 保育の広場

平成28年2月

<なわとびチャレンジ!!!>

昨年12月…心奪われ、憧れを抱いたきじ組演芸会。
特に影響されたのが、大なわとびでした。きじさんのようにぐるりと回して跳べず、横揺れの縄を跳び越えるのが精一杯でした。それでも毎日、毎日跳び続け、1人増え、2人増えとどんどん増えて、ほとんどの子が大なわとびにチャレンジし、チャレンジした子はみんなきじさんのように跳べるようになりました!!!
そんな中、横でじっと見つめるAくん。縄に合わせてジャンプしたり、おもちゃのカメラで写真を撮ったり、他の遊びはせずに毎日大なわとびをやっているところを側で見ていました。

みなみ「やってみる?」
A「ううん、やらない」

と。Aくんは縄に合わせてリズムよくジャンプしているのでやる勇気が出ればきっとできるはず! と思ったのでもっと声かけようかと悩みましたがAくんの自らやってみる!という勇気を信じて言葉をゴクンと飲み込み待つことにしました。なわとびが盛り上がっている中、ころりんのクリスマス会でサンタさんから1人なわとびをもらいました。すると大なわとびも1人なわとびもさらに大盛り上がり!!! しかし大なわとびは跳べても1人なわとびは何個かの動作を同時にやらなくてはいけないので、すごく難しいのです。
縄をぐるっと回して前にきた縄を跳び越える…これを何度も何度も続けて頑張っていました。Aくんは1人なわとびも気になるようで、それもじっと見つめていました。そして3学期に入り

B「なわとび大会やろうよ!」

とみんなに言うと

子「いいねー! やってみたい!!」「チャレンジするの楽しい!!」

と盛り上がるはとさん。そこで

1)自分のなわとびをお家から持ってきて、そのなわとびで跳ぶとメダルがもらえる
2)跳び方はぴょんぴょん跳びでも、縄をぐるっと回して前にきた縄を跳び越える跳び方でも…縄を跳び越えれば1回
3)お家から持ってきて、やってみたらバッタのチャレンジメダル、10回跳べたらカエルメダル、30回のうさぎメダル、50回のイルカメダル、80回のしかメダル、そして100回のカンガルーメダル

というなわとびチャレンジをやってみることに!!
それを聞いたAくん、真剣な表情です。
そして次の日、何人かなわとびを持ってきてチャレンジを始めました。お家から持ってくるということを覚えているのはもちろん、持ってきたなわとびをカバンから出し、ころりんでやってみるということは簡単なようでとても難しいことなのです。続々とチャレンジし、メダルをゲットする子。

子「あ〜なわとび忘れちゃったー!!」「明日は絶対に持ってくるぞ!!」

と忘れても違うなわとびでチャレンジする子と様々でした。
Aくんはというと…持ってきていないようでした。しかし一日中なわとびを跳んでいるところを見たり誰かが跳んでいるなわとびに合わせて跳んでいました。よし! がんばれ!! あと一歩だ!! と心の中で応援し、その日は帰る時間に。
そして次の日、朝一番でなんと!!!!!

A「今日ね! なわとび持ってきた!!」

と教えてくれたのです!!!

みなみ「すごいね!! 持ってきたんだね! やりたくなったら見るから教えてね!!」

と声をかけると少し曇った表情で「うん…」と。その後、なかなかAくんはカバンからなわとびを出しません。お弁当を食べ終わった後、なわとびで盛り上がっている中、紙を私に渡し、自信満々に

A「みて!! Aね、お家でこんなにいっぱい跳べたんだー!!」

とAくん。その紙にはAくんの字で数字が書いてあり、どうやらお家でAくんが跳んだ回数を表しているようでした。

みなみ「すごいね! こんなにたくさん跳んだんだね! ころりんでも見てみたいなー」

と言うと「うん」とまた曇った表情に。ころりんではなわとびを跳んでいる姿をかっぱ先生も私も見たことがありません。そして帰る直前ついに!!!!

A「なわとび掛けたんだー!!」

とニコニコ教えてくれました。(はとの部屋にある15人一人ひとりのなわとび掛け)
その表情はとても晴れやかで、ひとつ勇気を出したようでした。そして次の日、「できないからやらなーい」と宣言していたDくんや12月からずっところりんになわとびを置いていたけど一度もチャレンジすることがなかったEくんが朝、黙々とチャレンジし始めたのです!! みんな大盛り上がり!! クラス全体で盛り上がっているとその盛り上がりで100回をクリアするはとさんが数名!!!!

子「次のメダル作ってー!」

とやる気満々の声に次は500回のスーパーカンガルーのなわとび先生メダルができました。すると、

A「やってみようかなぁ…」

と!!!!!! ゆっくりと歩いてなわとびを手に取り、ぐるんと勢いよく回したのです!!!! ずっと側で見てきたCちゃん、Fちゃん、Gちゃんもびっくり!「A!!! 跳んだね! 跳べたんだね!!!」と大喜び!! Aくんの顔がぱーっと明るくなり、一歩踏み出せた! 踏み出したら出来た! というほっとした表情でした。それから何度も「次もやりたい!」と力強く言ってくれ、1日でなんと6個のメダルをゲットしました!!!! 首に掛けたメダルとキラキラ笑顔と汗がすごく眩しくかっこよかったです。6個のメダルを掛け得意げな表情で廊下を歩く姿はまるで凱旋パレード(笑)でした!!!!! そして次の日、

A「500回やりたい!!!」

とチャレンジし始めたのです!!!! ヘロヘロになりながら、真剣な顔で跳び続けます。100回を超えたところで「はぁはぁ…」と息がかなり荒くなり始めました。

みなみ「どうする? また違う日にチャレンジする?!」
A「ううん、大丈夫!! やるよ!!」

と心配を吹き飛ばす力強い表情でした。そしてついに

みなみ「498、499……500!!!! すごいねー!!!!」

立っているのがやっとなほどでしたが表情はとても晴れやかでした。

A「100回跳んだ時はお腹もココも(心臓)痛かったけど、今日は痛くない!! 跳べてよかった!!」

と息を切らしながら言っていました。気付けば500回メダルをゲットしたのはAくんが第一号でした!!!!!
このチャレンジの間、「やってみれば絶対できるよ!」という言葉を何度かけようとしたか。でももう少し待ったほうがいいかなと葛藤しました。『待つ』という本当の意味をAくんに教えてもらいました。また、言葉の掛け方一つひとつの難しさを改めて感じました。Aくんを信じて待ってみると自ら一歩を踏み出してくれたのです。踏み出す力がみんなにも付いているんですね!!!!
チャレンジする時の緊張顔、跳んでいる時の真剣顔、疲れてても絶対に諦めないと頑張る顔、跳び終わった後の安心顔、そしてメダルをもらった時のとびっきりのニコニコ顔…どの顔も涙が出そうになるほど感動しました。また、2回以上跳べなかったGちゃん。毎日、諦めないで跳びチャレンジしていると、今では30回以上続けて跳べるようになりました。

G「できないことができるって楽しいね!」「毎日やってるとできるようになるんだね!」

と!!! 今ではほとんどの子が1000回のちょースーパーメダルを目指してチャレンジしています。

みなみ

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