ひよこ組 保育の広場

平成26年6月

《がんばれー! がんばれー!》

些細なことでけんかは始まりました。戦いごっこをしたいAくんはBくんに戦いごっこをしようと「ビームっっ!」と首に掴みかかりました。それをいきなりされ、びっくりしたBくんは「うーっっ」と声を出して手をふりほどこうとしますが、なかなか取れません。だんだんお互い力が入ってきてけんかが始まりました!!

しかし、ころりんのけんかのルールを知らないひよこちゃん達は、顔をつねったり、髪の毛をひっぱったり、ひっかいたり、かじったり…「顔はバツだよ!」と大人に教えられながら、Aくんがわんわんと泣き、その日のけんかは終わりました。

ころりんには代々続いているけんかのルールがあります。それは、@首から上はなし Aひっかく・つねる・かむ・ずるいことはなし Bどちらかが「おしまい」と言ったら終了。と、3つのルールを守ってけんかをします。

その日から2人は理由がなくても目が合えば、すれ違えば毎日、毎日けんかが始まりました。3歳のひよこちゃんには1回や2回でころりんのけんかのルールを守ってけんかすることなど難しいことですよね。何回もけんかをしていく中でころりんのけんかのルールを伝え続けました。

ある日、Bくんの横を通ったAくん。お互い睨み合ってけんかが始まりました。しかし、その日のけんかはいつもと違ったのです!! Bくん「顔はバツだよー!」と自分で言いながら、ルールを守りながらけんかをしていました。それを聞いたAくんも顔や頭に手を出すことなくけんかをしていました。取っ組み合っては離れ、また少し経って取っ組み合っては離れを繰り返し、第5ラウンドまで! けんかが終わると、いつもその場から離れ、心を落ち着かせるのですが、その日の2人はお互いを気にしてその場から離れようとしません。大人のひざの上で泣くAくん。棒をよじ登りそれを見るBくん。泣きながらもBくんが気になりチラチラとBくんを見るAくん。しばらくしてBくんが棒から降りると、パッと立ち上がりBくんのマネをして棒をよじ登るAくん。みなみ「Bくん見て! Aくんものぼってるよ!!」と声をかけるとニヤッと笑顔を見せました。こんなにもお互いのことを気にし合うことができることに驚きました。

次の日、またけんかがありました。その日も些細なことで始まりましたが、すごいことに昨日よりさらに上手に取っ組み合いをしていました。そんな元気な声を聞きつけた、ひよこちゃん・きじさん・はとさん・ももちゃん・げんきくん… 2人の周りにはたっくさんの人が囲み、みんな「がんばれー! がんばれー!」と応援していました。相手の体にのっかり、返したり、返されたり… 足を掴んで4の字固め? のようにしたり…

まるでプロレスを見ているような上手な取っ組み合いのけんかでした。きじさんも思わず「ひよこちゃんなのにすげー!」と言ってしまうほどでした。また、ひよこちゃんも「顔はバツ!」「パンチだ! いけいけー」とルールをわかって応援していました。お互いわんわん泣き、汗だくでけんかを続け20分。Bくんが離れけんかが終わりました。けんかを終えた2人の顔はいつもより晴れ晴れしているようでした。入園して3ヶ月…お母さんとお別れして泣いていた2人がこんなにも自分の気持ちを相手にぶつけ、けんかできるようになったことや、自分のことのように相手の気持ちを考え、応援できる周りのひよこちゃんにとっても感動しました。みんな仲良く! とけんかを止めたり、仲裁することは簡単ですが、お互いモヤモヤが残り解決したことになりません。友達とのけんかを通してないて考えて、相手のことを思いやる気持ちも成長するでしょう。だからけんかをたくさんすることはとても大切なことだと改めて2人に教えてもらいました。まだまだ2人のけんかは続いていますが、3年間を通して解り合えればいいなぁーとゆっくり成長を見守っていきたいと思います。3年後には大親友になってるかも?! 2人の成長も楽しみですね!!!

みなみ

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