はと組 保育の広場

平成24年5月


「ころりんは自由で何でもやらせてもらえるから、
子供にとっては天国ですね。」
「ころりんは子供が好き勝手出来るから、小学校に入って
からきちんとルールを守れるか心配です。」
「我が家は厳しいんですが、ころりんは優しい
(甘い)ので、家ところりんとのギャップが気になります…」
よくこんな言葉が、ころりんにお子さんを預けて下さった
ばかりの親御さんから聞こえて来ます。

果たしてころりんは温泉のように心地よく、気持ちいい
ばかりの所なのでしょうか…。
 
例えばケンカ。今日も、朝から歯科検診だと言うのに、
はと組の部屋でいきなりパンチ、キックの大ゲンカ。
「ワ〜ン!!ワ〜ン!!」と泣きながら、顔を苦痛で
歪めているのに担任は止めません。
ひとしきり殴り合って両者が疲れ果て「もうやめる!」と
言ったので、ケンカ終了。2人がロッカーやテーブルに
ぶつかりそうになると、大人は怪我防止のため盾には
なりますが、本気でぶつかり合う2人には
とことん戦ってもらいます。


 

聞けば、「ケンカごっこが本気になった。」と言うので、
大した理由がなければ大人も「何だぁ!!」と言って
お終いです。

大人が助け舟を出す訳でもなく、1人で(ケンカは基本1対1)、
しかも自分だけの力で(武器はなし)戦うのですから、
子供にとってはかなりの試練。
2人共、精根つきて、歯医者さんの前では言うなりでした。

 

 

お弁当を食べる時だけは穏やかなはと組。
その流れのまま午後は穏やかに…と思いながらひよこちゃんの
部屋の前を通りかかるとただならぬ気配が…。

麻衣ちゃんが、真剣にはと組の女の子と男の子を怒っています。
あの優しい麻衣ちゃんを怒らすのだから、ただ事では
ありません。事情を聞くと、2対1でひよこちゃんに
向かって小さなお家の屋根の上から「ばーか!!ばーか!!
うんこ!!寝ちまえ!!」と口汚くののしってばかに、
反省の色も見えないとの事。

ひよこちゃんと麻衣ちゃんに担任からお詫びをし、
早速「はとさん、大事件です。話し合いたいので部屋に
集まって!!」と放送します。

2人の体を引っ張りながら部屋に着くと、きじさんも
駆け付けてくれ、はとも入り混じり、素晴らしくも
辛辣な意見の連発です。

「そんな事するときじになれない!!」
「私達は、はとの時そんなひどい言い方しなかったよ!!」
「ばかにするとばかにされるよ!!」
「友達がいなくなって寂しいひとになるよ!!」
「悲しい!!もう友達じゃない!!」等々。

2人の泣き声が部屋中に響き渡ります。
ころりんは一見子供の天国のようですが、実は子供社会の
厳しいルールが存在する試練の場。

「人をばかにしてはいけない。」
「人を傷付けてはいけない。」
「危ない事をしてはいけない。」

この3つを破ると、みんな黙ってはいません。
規律のない自由は存在しないのです。

ころりんでも「ダメなものはだめ!!」。
大人社会と同じです。「20歳を過ぎたら実社会の第一歩。」
なんてとんでもない。「ころりんに入ったら実社会の第一歩。」
なんだよ、はとさん!!

ちょっとは肝に銘じてくれたよね、お2人さん!!

(もちろん、社会の洗礼の後は、ころりんでも、
お家でも、おひざで愛情充電です!!)    

チャコ


 

 
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